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Vol.91 「紅白歌合戦で紅白どっちが優勝したか気にしている人は誰もいない」3年 福島成

あけましておめでとうございます。

昨年は多大なるご支援、ご声援をありがとうございました。2020年も変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

E類生涯スポーツコースの福島です。

年が明けましたので、新年の抱負なんかを言うべきなのかもしれませんが、これまでに来シーズンに向けた熱いブログは多くあったので、そのようなブログをご希望の方はそちらをお読みください。悩んだ人は、岩田俊太朗あたりのブログを読んどいてください。本人喜びます。


俊太朗のブログを読まずにここまで読んでくださった方、ありがとうございます。できれば最後まで読んでください。

このブログは何でも書いてもいいと言われているので逆に何を書こうか迷います。紅白歌合戦大好き芸人として個人的に印象に残った曲ランキングでも発表しようかと思いましたが、それこそ誰も興味ありません。

そこで、東京学芸大学らしいことでも書きたいと思います。

一般人の東京学芸大学のイメージといえば、教員を養成する大学だと思います。学芸大には教育学部しかないので、本来は教員を志望する人が入学するはずです。私は進路絶賛迷い中ですが、一応教員免許は取る予定で、体育教育学を学ぶゼミに所属しています。ということで、今日は教員養成大学としての視点から話をしたいと思います。

私は今、運動有能感という概念に興味があって、少し論文などを調べています。というのも、8日にゼミで発表をしなければならないのでそのためです。大した知識もない私が偉そうに語るのも何ですが、簡単に説明すると、運動有能感とは運動に対する自信みたいなものです。「身体的有能さの認知(自分はできるという自信)」「統制感(練習すれば上手くなるという自信)」「受容感(周りから受け入れられているという自信)」の3つの因子で構成されていて、体育授業ではその3つを高める工夫が必要です。学習カードを工夫し、上達していく自分に見通しを持たせたり、グループのメンバーが取り組んでいることを具体的に理解するようにしたりすることが効果的な良い例です。

また、人は「できない」というストレスを感じると何らかの対処をしようとします。その対処として、「消極的対処」「積極的対処」「サポート希求」の3つがあります。

そして、運動有能感と3つの対処との関係をみてみると、運動有能感が低い生徒ほど、「できない」ことに対してあきらめる・努力しないといった「消極的対処」をしており、運動有能感が高い生徒ほど、「できない」ことに対してなぜできないか考える・助けを求めるといった「積極的対処」や「サポート希求」を多く行っていることが明らかになっています。

ただ、授業ではこのように消極的な生徒が運動有能感が高い生徒にとって「他者の不真面目」としてストレスを生む原因になっているとも考えられます。そうなると、チームの雰囲気が悪くなり、さらに消極的な生徒が参加しづらくなるという悪循環が生まれます。

ここまで調べたことをダラダラと書いてきましたが、私は調べていて、これは蹴球部においても同じなのではないかと思いました。

多くの人が理解しているように、このチームには全国大会の上位に入るチームから来ている選手もいれば、地方大会の上位にも入れないチームから来ている選手もいます。技能の差があるのは仕方がないことです。このような心理的な影響も関係しているせいか、私は3年間このチームにいて、試合にあまり絡めていない選手こそ、消極的なプレーが多かったり、試合に出ている選手やコーチに改善方法を聞いたり求めたりしていないなと感じていました。(自分も含めてですが)

体育の授業とチャンピオンスポーツの部活を一緒にするなという意見もとても分かります。技能の低い選手がプレイヤーとしてチームに貢献したいなら試合に出ている選手より努力しなければならないのは絶対にそうです。

体育授業においては、教師がこのような状況にうまくアプローチしていきますが、自主性が求められるこのチームでは、このような状況にアプローチしていくのは選手自身です。チームとして良い雰囲気を作っていくためには全員の有能感を高めていくことが必要だと私は思います。

具体的なことはあまり言えなくてすみません。でも、私は低いレベルの選手が努力し続けることはもちろんですが、高いレベルの選手がそれを引っ張ってくれるような、全員がチームに求められていると感じられるようなそんなチームになってほしいです。私はそれに少しでも貢献できるような1年にしていきたいです。

結局、新年の抱負みたいになってしまいました。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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