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Vol.61「帰属意識はあらゆる角度から」3年 豊田航希


こんにちは3年蹴球部の豊田航希です。「足立区に住んでる」内山くんからバトンをもらいました。紹介の通り、彼の喋り方のモノマネを長期的に誇張しすぎた結果、本家の彼が日常から誇張を求められるようになりました。藤原竜也現象ですね。そのせいで彼は最近苦手なサ行をなるべく控えているようです。


では、さっそく書かせていただきます。


以前、テレビで鎌倉時代についていかにも頭良さそうな人たちが語っているのを見ました。そこでのキーワードが「御恩」と「奉公」でした。

「御恩」とは、将軍が御家人の領地を認めて保護したり、功績があったときには新しい領地を与えたりすることであり、「奉公」とは御恩を受けた御家人は、将軍に忠誠を誓い、戦いのときには一族を率いて将軍のために戦うというものです。

簡単に言うと、鎌倉時代にはこのような両者がお互いに応じたwinwinとなる関係が成立していたらしい。

この関係を自分と蹴球部に置き換えることで気づいたことがありました。ツッコミどころや批判はは多くあると思いますが、暖かくみてください。

まず、自分は東京学芸大学蹴球部に所属し、蹴球部という組織からサッカー生活をするには十分すぎる素晴らしい環境をいただいているとともに、「東京学芸大学蹴球部に所属している」という強力な肩書きをもらっていることに気付いた。これがどれくらい強いか1つ例を挙げると、僕がとある外部コーチをしている高校の対外試合などで初対面の相手高校の顧問の先生などに挨拶したときにほぼ毎回「学芸大学でサッカー部なら君は優秀だね」言われるほどである。僕の内面を知られる前にその肩書きだけでそのように認識されるのである。それが学芸ブランドなんだと。

他にも無意識に私は多くの「御恩」を受けている。長くなるので書きませんが。もちろん、このブランドをもらうために僕は入部したわけではありません。

しかしながら私はトップチームで試合に出てるわけでもなければ、トップチームにいるわけでもない。何の結果にも絡めていない。このブランドは歴代の何十年にも渡る紫紺の戦士たちが積み重ねてくれたものであり、その結果の現れであると思っている。それなのに私自身はこの学芸ブランドを築き上げる、継承する、上書きする要因のどこにも関与できていない。

「前の自分は応援やオフザピッチの活動で俺はチームに貢献してると思ってたな」

少し前までの私は、チームからの「御恩」を、自身のサッカーでの貢献不足から、自身の成長は自身で練習映像などを昔と比較して評価した上で確かに変わったと言い聞かせ、チームへの貢献は応援やサッカー外で少しでも力になることで満足することがあった。ただ、それはチームの結果がうまくいっている時だけそう思えるものだと気付くようになる。

チームの結果がうまく出ない時、1人夜道を歩いていた僕は応援とは実に都合のいい立ち位置だと不覚にも思ってしまった。勝った時は「自分たちの応援で勝利に貢献した」と言えるし、負けた時は「結局どんなに応援したって最後は中でやってる人たちだよな」といくらでも責任逃れしようと思えばできるし自分を守ろうと思えば守れる立ち位置だからだ。(実際にそんなことを思っているかどうかは別の話)

それに、今トップで出ている選手たちは本当にみんな優しく、私たちの応援を力として受け取ってくれるし、勝っても負けても「応援のおかげで勝てた、あんな応援があったのに勝てなくて申し訳ない」と、少なからず私たちの応援の価値を保証してくれる。悪い捉え方によっては応援とは実に都合のいい立場だなぁと。

昨年の関東リーグ神大戦、雨の中僕たちは濡れながら応援していた。すごい濡れた。やりがいはすごかった。気持ちかった。けど、得点を決めた立一(3年/ザンビア)と抱き合った瞬間、その肌で、選手はその何倍もの汗と雨に濡れていることに気がついた。出てる選手は何百倍も頑張ってんだと。

自分はトップチームの結果には一切関与してないのにも関わらず、東京学芸大学蹴球部に所属しているというチームからの強烈な御恩に浸りっぱなしで、なにもチームに貢献できていない。

勘違いしないでほしいが、応援することがダメだとは1ミリも言ってない。そこにもチームとして一体感を持つ意識が置かれていることは本当に素敵なことだし、当たり前に応援は500%本気でやらないとダメだ。バー外だろうがピッチの外からだろうが試合になれば外から全力で闘う。それがその時その闘いの瞬間にできる1番のチームへの奉公だからだ。

けど、試合が終わったら、自分たちの練習になったら、その時までも「俺らは応援で貢献してるから」じゃもちろんダメだし、当たり前のことだけどそこは線を引かないといけない。サッカー部に所属している以上そこは求めないといけない。そこで求めるのは何かと考えたらやはり自身のサッカーにおける成長だと思った。

オフザピッチの活動はやって当たり前という空気がチームに流れている今だからこそ、ピッチ内でもっとやらないといけない。

僕たちがサッカー部にいる以上、まずはサッカーにおける紫紺の侍である。最優先として僕たち侍がやらなきゃいけないのは今いるカテゴリーでず少しでも貢献する(これは最優先)、そして1人でも多くのサッカーで東京学芸大学蹴球部の戦力として数えられる紫紺の戦士になり、チームの力になることだと思った。一般入試だから、今までそんな強いチームでやってこなかったからなんてのはこの組織に入部した以上は理由にならないし、少しでも努力して成長して1人でも多く試合に絡める選手になることが1番の蹴球部への「奉公」だと思った。そう思うと自分の2年と少しの取り組みは 自分の中ではそれなりにやってきたつもりでも、正直全然足りないと思ってしまったし、僕の周りからの評価なんてたかが知れてる。それでもあと一年と数ヶ月という期間の中で絶対にもっと成長しないといけない。今の立場のまま、このままの自分で一年後引退したら、チームの貢献度と自己成長、どちらの観点からしても絶対後悔しか残らない気がしてならないと思った。だからこそこの東京学芸大学蹴球部というチームへの感謝の気持ちを、もっと自分の力でチームの勝利や喜びに貢献することで形にしたい。今はその気持ちに溢れている。この思いを残り一年ピッチにぶつけていこうと思います。


長くて薄い文章でしたが、読んでくれた方ありがとうございました!引き続き東京学芸大学蹴球部へのご声援よろしくお願いいたします!


次回は2年山口くんです。サッカー×教育を人生のテーマとする彼が何を語るのが楽しみです!


それでは!



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