Vol.76 「存在意義」 3年 高井悠登
平素より大変お世話になっております。
2020シーズンの副主将を務めさせていただきます、A類保健体育選修 高井悠登です。
出身地は長野県安曇野市、高校時代は松本山雅FC U-18に所属していました。
来シーズンに向けて、また副主将になるにあたっての自分の想いを書きました。最後まで読んでいただければ幸いです。
『サッカーは感情の爆発だよ』
昔読んだ雑誌で、スペイン人の監督が言っていた言葉がやけに気に入って、心に留めています。
1つのプレー、1つのゴール、1つの勝利で何人もの感情を爆発させる、そんなサッカーが僕は大好きです。
でも、あんな感情は二度と味わいたくない。
2019.11.17 関東リーグ 第21節 vs立教大学
この試合に敗れたことで、東京学芸大学として38年ぶりに東京都リーグへの降格が決定しました。
試合終了の笛がなった瞬間。
試合に出ていた選手はピッチに倒れ、それまで必死に歌っていた応援席は一瞬で静まり返りました。
四年生はみんな俯いて泣いていました。
そんな光景を僕は、何も出来ずにスタンドから見ていました。
あの光景、湧き上がった感情は一生忘れられないと思います。
絶望。
虚しい。
信じられない。こんなに良いチームなのに、なんで?
無力感。
俺、何の役にも立ってないじゃん。
今年1年間何してたんだよ?情けない。
ピッチ上でチームに貢献するどころか、ベンチにも入れませんでした。一年生の頃から必ず活躍してやると思っていた関東リーグの舞台には、もう僕は立つことすら出来なくなりました。
受け止められなかったし、今でも受け止め切れない部分も正直あります。それはきっと蹴球部のみんなも同じだと思います。
でも、それで良いんです。
引きずっても、切り替えなくても良い。あの悔しさは忘れちゃいけない。僕達が闘っている勝負の世界では、負の記憶や感情も前に進む力に変換することが出来ます。
ここからは、這い上がるだけです。
必ず一年で関東リーグに戻る。そのプロセスにおいて、ピッチ内でも、ピッチ外でも貢献する。自分に出来ることは全部やる。
これが僕の大学ラストイヤーの目標であり、副主将としての存在意義です。
僕はこのチームが大好きです。色んな個性を持った人がいて、それを尊重しながらも一体感があります。同期も後輩も、頼もしい奴ばかりです。ピッチ内外を問わず高いレベルで要求し合い、同じ方向を向いて取り組むことを続けていけば、僕たちが思い描く結果は出せると信じています。そんな組織をチーム全員でつくっていけるように、先頭に立って日々精進していきます。
来シーズンの1年間は、長く、厳しい道のりになると思います。困難も、しんどいことも、逃げ出したくなることも、予想が出来ないようなことも、きっとたくさん起こるでしょう。でも僕達には明確なゴールがあります。一段飛ばしで進んで、そこに辿り着くことは出来ません。1日1日、チーム全員で自分たちがやるべきことをやっていく、「石を置いていく」しか出来ることはありません。
僕達なら、必ず成し遂げられます。
340日後に、最高の景色を全員で見るために。最高の感情を爆発させられるように。
チーム全員で、一歩一歩進んでいきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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