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卒業DIARY 15 「人間的成長」 鈴木翔太

 寒さが増すと共に引退も近づいてきました。

一年の時から自分は何を書くのかなと楽しみにしてました。

まだまだ未熟な自分の文章が、皆さんにどれぐらい伝わるかわかりませんが、何かを感じてくれたら嬉しいです。




 シーズン前にもしましたがもう一度、簡単に自己紹介をしたいと思います。




 静岡県藤枝市出身、中学、高校と清水エスパルスの下部組織でサッカーをして、清水西高校に通っていました。

ここまでは魁人と全く一緒です。苗字も一緒です。

けど兄弟ではありません。間違えないで下さい。





 まずは、ポエマー千葉さんの質問に答えていきたいと思います。





Q1.同期に頼られ、後輩から愛される翔太ですが、期待する後輩、そして同期の中で結婚するなら誰か、をそれぞれ教えてください。またそれはどんなところからですか。


A1. 期待する後輩は全員です。部員全員がもっとチームのために行動して強いチームにしてほしいからです。

海里(3年原山海里)は千葉さんが褒めちぎったので言うことなしです。江口(3年江口達也)はみんなを支えながら頑張って下さい。すず会に入ってる人達には特に期待しています。

同期の中で結婚するなら中村昌平です。

少し嫉妬深いですが、一途なとこですかね。笑笑



Q2. 最近、読書に目覚めていると聞きました。おすすめの本を教えてください。


A2. 最近は卒論に追われているので本は読めていません。誰か卒論手伝ってください。お願いします。

オススメの本は、

芦名祐介さんの「突き抜ける人は感情で動く」

松本さん(トレーナー)もオススメの、

岸見一郎さんの「嫌われる勇気」です。

本を読む事でいろんな考え方ができるようになり、どんな事にも対応できるようになります。

僕の友達で最近インスタにオススメの本を載せている凄い人がいます。ぜひ参考にしてみてください。

誰か知りたい人は教えます。


Q3. きっと誰よりも試合に出場してきた翔太。試合に出る上で、または試合に出ている選手として、最も大事にしてきた心構えを教えてください。


A3. 二年からはほとんどの公式戦に出場しました。

週末の公式戦に向けて、どんな時も妥協しないという事。常に試合のことを考えて、準備、努力を怠らない事を意識していました。

もう一つは怪我をしないという事。この四年間で大きな怪我は一度もありませんでした。

風呂から出たら、毎日二時間かけて身体のケアをしてました。

一日の終わりに自分の体と向き合い、次の日のトレーニングにいかしました。

もちろんトレーナーさんの助けもあり怪我なくこれました。ありがとうございました。





 それでは、四年間で感じた事。大事にしてきた事を綴っていきたいと思います。

 

 小さい時から文章を考えるのが苦手なので読みづらいかもしれませんが、最後まで読んで頂きたいです。






 東京学芸大学蹴球部に足を踏み入れ、一年の時はなかなか試合に絡む事が出来ませんでした。

 

 自分が出ていない時は負ければいいと思っていたし、ただ自分が試合に出て活躍できればいいと思っていました。


 周りの一年生は試合出て活躍していました。二部でも一部でも。


 このまま消えてしまうのではないかと毎日不安でした。


 チームの事など一切考えず試合に出て活躍したいという思いしかありませんでした。


 そんな気持ちで過ごした一年間は充実したシーズンとは言えなかったし、成長できませんでした。




 こんな自分の考え方を大きく変えてくれたのが当時の関西学院大学の主将井筒選手の部員ブログでした。





「人間的成長」

それは「自分と向き合うこと」から得られる。

自分自身の弱さに向き合い、それでも自分の存在を証明するために全力を尽くす。

自分と、そしてなによりチームのために。






 これを読んだ時は衝撃でした。





 自分自身と向き合う事で強さや弱さを知る事ができ、そして組織の中で自分の存在意義を理解する事ができる。組織の中で埋もれる事なく自分自身の存在価値を証明していく事が必要であると強く思いました。





 学芸大学ではまだまだ埋もれている人が多いと思う。サッカーだけじゃなく、ピッチ外、どんな事でもいいから自分にしか出来ない事を見つけて、必要とされる存在になってください。





 自分は四年間で様々な考え方に影響されて過ごしてきました。本を読んだり、SNSでいろんな人の考えに触れたり、自分を高めるためのツールはたくさんあります。

 

 多くの情報に目を通し、新しい事を自分の中に落とし込んでいく。自分の考え方を常に更新していかないと成長は止まります。

 

 引き出しが多ければ、悩みがあったり壁にぶち当たってもすぐに解決できる。人間的に成長していくには、自分と違った考えを持つ事、人に出会わなければいけない。

 

 いろんな人との出会いや繋がりをこれからも大事にしていきたいと思います。





「四年後エスパルスに戻る」





 大きな目標を持って過ごしてきたけど、叶える事は出来なかった。


 簡単な目標でない事はわかっていた。なにより四年間で結果を残せなかった。





 けど、この大きな目標があったからどんな時もブレる事なく「継続」する事が出来た。


 楽な方に逃げたくなる事だってあった。

 

 そんな時はいつも自分に言い聞かせた。


 このままでいいのかと。どんな時も一番下から這い上がってきた自分が「努力」「継続」してきた事をやめていいのかと。





 日々の取り組みを継続する事は簡単ではないけど、大きな目標を設定して、それに向かって日々、自分自身と向き合い試行錯誤してきた。





 しかし大学は、中学や高校の時とは違い、毎日グランドに行ってサッカーをすれば上手くなるような環境ではなかった。

 

 プロを目指してる人は学年で数人、サッカーに対する意識は人それぞれ。

 

 推薦組と一般組とでは経験が大きく違い、そんな中でどう成長していくか、ものすごく考えた。




練習の取り組み方。

ピッチ内での周りとの関わり方。



 自分一人でなんでもできる選手ではないから周りとの関係がすごく大事だった。


 だから自分のやりたいプレーに対しては強く要求して、周りに理解してもらった。


 自分を表現するためには考えを周りに伝え、相手の強みもいかしていく事が必要だった。






 最初に言ったように一年の時は自分のことだけを考えていた。だから試合に出場できない事を周りや環境のせいにしていた。




 大学に入って戦術や周りのレベルが変わり、その変化に向き合おうとも、自分が変わろうともしていなかった。




 自分が中学や高校でやってきた事が正しいと思っていたし、学芸のサッカーに合わせようとしなかった。

 

 エスパルスという素晴らしい環境、仲間と過ごして、学芸には物足りなさを感じていた。





 サッカーをやっている以上、試合に出て活躍したいと、全員が思っている。

 

 そのためにはまず、監督が何を求めているか、チームで何を求められているか、自分自身と向き合い、チームでの役割を果たす必要がある。

 

 例えそれが自分の良さを消したり、好きなプレーでなくても、チームのために、自分自身のためにやらなければいけない。





 環境の変化に対応して、新しい自分を作っていき、それを表現していけば、人としても、サッカー選手としても成長できると思う。





 大学四年間で自分の原動力となっていたのはユースの同期の存在でした。




日本代表に選ばれた航也

J2の舞台で活躍している航汰

大学を経てエスパルスに戻る健太

関西で走ってるキャプテン。




 他のみんなの活躍にも、いつも刺激を受けていました。


 自分も成長を止めないよう頑張ろうと思えたよ。みんなありがとう。





 大学の同期のみんなもありがとう。いつも楽しかったし今年のピッチ外での活躍はすごいし、見習うべき点がたくさんありました。これからもよろしく。





 後輩達、一部の舞台を用意出来なくてごめん。今年の反省をいかして、ピッチ内外で活躍して下さい。見本となるような大学はたくさんあります。良いところを盗んで、高め合って下さい。





 ゆうじろう(3年宮地)、期待してるよ、俺がいなくなって寂しいのはわかるけど、泣くなよ。頑張っていい方向にチームを導いていってください。





 魁人(1年鈴木魁人)、今年一年いろいろ言ってきたけど、おれの力不足で、あまり伝わらなかったね、ごめんね。まだまだだよ、もっとできるよ。





 みんな可愛くて、楽しかったです。まだ練習出るからご飯誘ってね。





両親へ

毎試合、静岡から応援に来てくれてありがとう。

試合になかなか勝てなくて、帰りの道辛かったと思います。本当にごめんなさい。

大学サッカーを終えても、サッカーを辞めるという決断は出来ませんでした。

それは、両親の存在があったからです。

ピッチで闘っている姿をこれからも見せて、プレーや結果で親孝行したいと本気で思っているからです。

自分の好きな事をやりなさいと、背中を押してくれてありがとう。

これからもよろしくお願いします。



 


 最後に、大学サッカーは多くの可能性を秘めています。

 人として、プレーヤーとして多くの事を教えてくれます。


 


 「人間的成長」というこれから社会に出ていくなかで、大事な事を自分に教えてくれました。自分と向き合って終わるのではなく、こらからは行動に移していきます。

 

 自分からサッカーを差し引いた時の価値を見つけるためにまだまだサッカー頑張ります。

 

 こんなにも成長させてくれた大学サッカーに感謝しています。ありがとうございました。


 



 関東リーグも残り一試合です。この四年間で培ってきたものを存分に表現して、楽しみたいと思います。

 応援よろしくお願いします。





 次のダイアリーは学芸の10番林勇太です。

 

 三年の時の東海大学戦、勇太がゴールを決めた時、いろんな感情が込み上げて、実は泣いてました。

 

 間違いなく部員全員が待っていたゴールでした。





 勇太の四年間の苦しみを近くで見てきて、それでも努力を怠る事なく自分のため、チームのために尽くしてきた彼のダイアリーが楽しみです。





 それでは、質問に移りたいと思います。



Q1.学芸では一番シュートが上手かった林くん、後輩達に向けてシュートの極意を教えてください。



Q2.自炊モンスター林くんですが、得意な料理を教えてください。



Q3. いつもいろんな女の子の事を可愛いと言っていますが、どういう女の子がタイプなんですか?






最後まで読んで頂きありがとうございます。

大学での多くの出会いに感謝します。


「謙虚に直向きに」


これからも頑張っていきたいと思います。

応援宜しくお願い致します。




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