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卒業DIARY 17 「ありがとう」 堀大貴

はじめに、今シーズンも温かいご支援、ご声援ありがとうございました。

そして、いつも「紫志尊々」をご愛読いただきありがとうございます。

ここまでの引退ブログいかがでしたか。

やはり自分の想いを言葉にするって大切ですね。

4年生の想いに私は毎回胸が熱くなっています。

本当に素晴らしい同期を持ったなと心から思います。

そんな引退ブログも僕で最後です。

みなさんの心に少しでも響く内容であれば嬉しいです。

最後まで読んでいただければと思います。

今シーズンの初めに主将挨拶をさせていただきましたが、「紫志尊々」では初登場です。

改めて自己紹介させていただきます。

今シーズン主将を務めました、B類保健体育専攻の堀大貴です。

出身は埼玉県ふじみ野市です。中学、高校とJFAアカデミー福島に所属していました。中学2年間を過ごした福島県広野町、そしてその後の4年間を過ごした静岡県御殿場市も僕にとっては大切な故郷です。

この中学、高校の6年間で自分という人間の大部分が形成されたと思っています。6年間共に寮生活を送った同期は、僕にとって家族同然です。また大学に進んでからも、高め合えるライバルであり、彼らの活躍が自分にとって常に刺激となっていました。特に青学のSくんには感謝しています。同じリーグで1年生からずっと戦ってきました。4年の前期で彼と主将同士でコイントスしたのは忘れられないですね。感慨深いものがありました。ただ、その試合で怪我して4年次にはまともに戦えなかったのが心残りです。

ちなみに、りょうたろうも直属の後輩です。彼も良い奴なんですよ。彼についてはまた後で書きます。

それでは、林くんからの質問に答えていきます。

その前に、彼には本当にお世話になりました。ピッチ内外でとても信頼でき、

僕の大学生活を語るのに欠かせない存在です。

勇太とプレーしていると、無意識に彼を探している自分に気づきます。

もっと良いパスを届けたかったです。

それでは答えていきしょう。



Q1.好きな女性のタイプは何ですか?


A1.次の質問に大きく影響しそうですね。非常に答えづらいです。

黒髮ショートカットの女性を見ると素敵だなと思います。女優で言えば、波瑠さんですかね。透明感がある清楚な方がタイプです。昨年の後期の集中応援の企画でも同じ質問がありましたね。ちょっとバッシングを食らった記憶があります。


Q2.大学1年生からお付き合いをされている女性がいますね。彼女の特徴を教えてください。


A2.黒髮ではないロングヘアが特徴です。林くん意地悪ですね。でも、これを見てショートカットにしてくれたら嬉しいですね。あとはハーフっぽいとよく言われるそうです。そんな林くんも僕の彼女と仲が良いんです。彼の目にはどんな女性に映っているのか気になりますね。

彼女には感謝しかないです。本当に支えてもらいました。ありがとう。

トップチームの4年生の多くは彼女がいますね。

大竹くんもよく僕に相談・・・ やめておきます。


Q3.4年間何度もチームを勝利に導いてきました。一番嬉しかった、または感動した勝ち試合を教えてください。


A3.自分がゴールを決めて勝った試合はやはり印象深いです。2年前期の関学戦、後期の神大戦、そして天皇杯予選の立正戦はよく覚えています。特に立正戦のゴールは間違いなく自分のサッカー人生のベストゴールです。

感動した試合は4年前期の拓殖戦です。怪我で応援していましたが、あれだけ学芸が一つになった試合は今までにありません。全員の力が結集したと実感できた素晴らしいゲームでした。


Q4.主将として奮闘する大貴をずっと近くで見てきました。この1年間、主将として嬉しかった出来事、苦しかった出来事を一つずつ教えてください。


A4.嬉しかったのは、夏合宿の際のチームビルディングです。あの時にもらったみんなからの言葉が今も僕を支えてくれています。主将をやって本当に良かったと実感できました。一生の宝物です。

今年1年は色々な葛藤がありました。苦しかったことは本文で書かせていただきます。

それでは本文に移ります。

今年1年を振り返ると後悔しかありません。

大学4年間で一番試合に出ることができませんでした。

これだけ試合に出れなかったのは、サッカー人生でも初めてです。

入学早々怪我で出遅れましたが、1年生の前期の途中でスタメンを勝ち取り、それ以降2年、3年とほとんどの試合にスタメンで出場してきました。

そして、今年主将として迎える最後のシーズン。

今年こそは学芸を関東1部に昇格させるために自分が主将としてピッチで躍動する。

そんな姿を開幕前からずっとイメージしていました。

しかし、始まってみればチームは開幕5戦勝ちなしと最下位。個人としては4節の青学戦で怪我をし、離脱。理想とはかけ離れた現実に、苦しみました。

そして、怪我から復帰した時には自分のポジションはありませんでした。怪我での離脱がきっかけだったにしろ、ポジションを奪い返せなかったのは確実に自分の実力不足です。これまでの大学生活の積み上げが甘かったに違いありません。そのまま、チーム目標の1つに掲げたアミノバイタルカップでもほとんど出場することなく、前期を終えました。

後期こそはと、自分で考え試行錯誤し、徐々にコンディションが上がっていた実感がありました。しかし、後期開幕直後に肉離れで再び離脱。

結局、私が復帰した時には、昇格の望みは消えていました。

苦しい時にチームを支えるべき自分がピッチにいない。

イメージしていた自分とは程遠く、本当に情けなく、自分に何度も失望しました。しかも、今年はサッカー人生が終わるかもしれない年。たくさんの人にプレーでこれまでの感謝を示さないといけません。それができない自分の無力さを痛感しました。

もっとみんなとプレーしたかった。

ピッチで喜びを分かち合いたかった。

すごく後悔しています。

しかし、こういう境遇だったからこそ身についたことがあります。

それは、自分の心を常に良い状態に保つことです。つまり、「心のマネジメント」です。

上に立つ人間は決してブレてはいけません。上がブレると下は必ずブレます。

主将とは良くも悪くも影響力がある人間です。とにかく自分を律し、どんな時も自分の心に気を配り、良い状態を保つように努めました。

ちょっとわかりずらいですね。常に「ご機嫌」でいられるようにするということです。

ゆうじろうと海里はピンときたかな??

彼らを連れていったセミナーで学んだことです。

「ご機嫌」でいると何がいいのか。

僕にとってはご機嫌の価値は、

1 プレーのパフォーマンスが上がる

2 何事も楽しくなる

3 よくしゃべるようになる

他にもまだありますが、こんなところでしょう。常にこの「ご機嫌」な状態でいた方が良いのは当然です。機嫌が良い人といた方が楽しいに決まっています。ただ、人生は楽しいことばかりではありません。苦しい状況の時にいかに自分の中に「ご機嫌」の風を吹かすことができるのか。これがものすごく大変です。

私は、「心の質が行動の質を決める」と思っています。どんなに苦しくて、辛いことでも自分の心次第で行動の質は変えられます。

シンプルだが、そのために大切なことの一つは、表情に気を配ること。苦しい状況の時に笑顔を意識するだけで少し気分が変わります。そして、その苦しい状況の中で、成長できる点を見つけ、楽しむ。それが行動の質を高めることにつながります。とにかくこれを意識しました。主将としてどんな時もブレないために。

ゆうじろうや海里とはよく「スマイル!」や「フロー!」と言い合っていましたね。そういうことです。気になる人は彼らにも聞いてみると良いでしょう。

主将になるにあたって、良いリーダーとは何か考え抜きました。

そしてそれをぼんやりとしたイメージではなく、言語化し、明確にイメージできるように努めました。今まで出会ってきたリーダーを思い出したり、本を読んだりと自分の理想とするリーダーを考えました。

みなさんには、理想のリーダー像はありますか?

リーダーに必要な資質は何だと思いますか?

自分はピッチ内で圧倒的な存在感があるわけでもない。

話がうまく、全体のモチベーションをあげるのが得意なわけでもない。

じゃあどういうリーダーであるべきか。

行動で示し、仲間のパフォーマンスを引き出せる存在

それが一番自分らしくチームを導いていけると考えました。

そのために、自分のパフォーマンスに責任を持つこと。これは、ピッチ内外においてです。前述した心を良い状態に保つことは欠かせません。常に自分と向き合い、やるべきことを見つけ、その行動の質を追求してきました。

そして、仲間を理解すること。これは人より長けていると思います。常に周りを見渡し、埋もれそうな人に気づき、支えてあげる。声かけを工夫し、仲間のパフォーマンスを引き出してあげる。

これらが1番自分らしいと思い、行動してきました。

例年に比べてみんなとの距離感が近い主将だったのではないかと思います。

みんなにはどう映っていたでしょうか。

ただ、結果として「①関東1部昇格②総理大臣杯出場③Iリーグ1部昇格」の目標を達成できなかったということは、自分の取り組みは不十分だったということです。

私は、「強い組織には必ず良いリーダーがいる」と思っています。目標を達成する強い組織にできなかった責任は僕にあります。本当にこのチームで1部に昇格したかった。

そのために自分にできることを精一杯やってきたつもりです。しかし結果は例年と同じ。

全てにおいて甘かったのでしょう。

後輩たちには、何としても1部昇格の目標を達成してほしいです。

そのために、とことん自分と向き合ってほしい。

これが1番伝えたいことです。

「戦うべきはいつも自分自身」です。

今の現状を環境や他人のせいにしていませんか?

誰かを憎んだり、妬んだりすることはあると思います。

でも、他人をコントロールすることはほぼ不可能です。

変えられない誰かのことを考えるより、自分が成長するために、そしてチームが成長するために、今何が必要か考えて行動してください。

大学サッカーには終わりが来ます。

一瞬たりとも無駄にしてほしくありません。

目標を見据えて頑張ることはとても大切です。過去を振り返り反省することも大切です。

ただ、今この瞬間を一生懸命に生きてほしいです。

過去や未来に囚われ、今をおろそかにしてほしくありません。

過去に後悔があるならば、今頑張ればいい。叶えたい夢があるならば今頑張らないといけない。

大切なのはいつも今です。

ピッチ内だけではありません。ピッチ外の行動は必ずピッチ内に生かされます。

日頃から100%を尽くす習慣を身につけることが大切です。

普段の生活を70%で過ごしている人がピッチ内で100%を出せるはずがありません。

それくらい今この瞬間を一生懸命生きてください。

これが、4年間で1番感じたこと、そして僕が意識的に取り組んできたことです。

それを後輩にも伝えたいと思いました。

後輩のみんなが納得いく大学生活を送れることを願っています。

今年1年、歴史あるクラブで主将を務めることができて光栄でした。

今年の夏のチームビルディングの際にもらった、あの紙にこんな言葉が多く書かれていました。

「大貴くんは自分を犠牲にしてチームのために・・・」

自分の行動を見てくれている人がたくさんいると知り、嬉しかったのですが、

僕はチームために自分を犠牲にしてきたつもりは一切ありません。

自分で考え、チームを目標に導いていくための一つひとつの行動が、自分にとって新しいチャレンジで、全てが学びであったからです。そんなチームのために起こす行動の全てが、自分を成長させ、そしてチームを成長させると信じて、取り組んできました。

今までの人生で1番人間的に成長できた年だったと思います。

支えてくれたみんなに感謝しかありません。

本当にたくさんの人に支えられました。

至らないところが多かったと思いますが、最後までついてきてくれてありがとう。

りょうたろう、頑張れよ。本当にりょうちゃんともっとプレーしたかった。

「10試合」全然無理だったね。もう怪我するなよ。

心から活躍を願っています。ありがとう。

ゆうじろう、海里。2人には本当に感謝しています。

2人の明るさに何度励まされてきたかわかりません。

持ち前の明るさで学芸を支えてください。ありがとう。

縦割り班のみんな、縦割りまじで好きでした。

なかなか個性が強い班だけど、毎回縦割りが楽しみでした。

色摩とは縦割りのたびにチームについて語り合いました。熱い男です。

学芸を1部昇格に導いてください。ありがとう。

同期のみんな、本当にみんなに支えられてここまでやってこられました。

この学年でよかったと心から思います。なんだかんだ良い学年になったかな。

これからもお世話になります。ありがとう。

家族、17年間ありがとうございました。3人には感謝しかありません。

サッカーに出会うきっかけをくれた兄。小さい時はあなたに負けたくない一心でボールを蹴っていました。仲良くしようね。

そして、両親。17年間ほぼ毎試合観に来てくれました。大好きなサッカーをここまで続けさせてくれてありがとう。そしてこれからもよろしくお願いします。

これまでのサッカー人生でお世話になった全ての方々、

たくさんの出会いや学びに溢れたサッカー人生でした。

みなさんの支えがあり、ここまでサッカーを続けてくることができました。

ご指導、ご支援いただきありがとうございました。

最後に、

明日は最終節です。

最後まで自分らしく、主将を全うします。

学芸familyの笑顔で溢れる日にしましょう。

拙い文章ではありますが、自分の素直な想いを書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

重複いたしますが、今シーズンもたくさんのご支援、ご声援いただきありがとうございました。今後とも東京学芸大学蹴球部をよろしくお願い致します。

主将 堀 大貴



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