卒業Diary.21 竹下桃子
はじめまして。四年マネージャーの竹下桃子です。
日頃から東京学芸大学蹴球部を応援してくださっている皆様、多大なるご支援、ご声援を頂き誠にありがとうございます。今回、これまで東京学芸大学蹴球部の伝統を守り、築いてきてくださったOB・OGの方々や、応援してくださったすべての方々に残念な結果をお知らせすることとなってしまい、本当に申し訳ありません。残された1試合は、必ず1年で関東リーグの舞台に復帰するための一歩として、全身全霊をかけて戦う覚悟です。どうか今後ともご支援、ご声援のほどよろしくお願い致します。
簡単に自己紹介をします。学科はA類家庭選修、出身は東京都です。中高6年間女子校に通い、全国大会を目指して本気で演劇をやっていました。そして小学生の頃からの夢をかなえるために東京学芸大学に入学しました。
生まれてはじめてサッカーの試合を観に行って憧れを抱いた入部前の関学戦、入部してすぐ怖くて全然しゃべれなかった同期から「入部してくれてありがとう!」ってきて嬉しかったLINE、はじめて一人で練習試合に帯同することになって前日から緊張して眠れなかったF東の小平グラウンド。全部昨日のことのように覚えているのに、あっという間に4年生になってしまいました。楽しい時間って本当にあっという間に過ぎてしまうのだなあと思います。
早速、1年生の頃から何かと一緒に仕事をする機会が多く、教員採用試験に向けても共に切磋琢磨してきた、恋愛の話を私にはかたくなに聞かせてくれない薬袋からの質問に答えたいと思います。
Q1.たくさんの恋愛相談に乗っているそうですが、自分が持っている恋愛観などがあれば聞かせてください。また、蹴球部の中で付き合うとしたら誰ですか。ベスト3まで理由とともに発表お願いします。
たくさん、でもないですが、部員からたまに聞く恋愛相談はいつものみんなとは違う姿を垣間見ることができてちょっとした楽しみでした(笑)恋愛観というものを語るほど経験がないですが…なんでしょう。そういえばこの前、しゅうた(3年 井原)が男女の脳の作りについて語っていた気がします。卒論のために読んでいる本にも、その違いをサイモン・バロン=コーエン氏が「共感する女脳、システム化する男脳」としていると載っていました。
たしかにこの違いからうまれるすれ違いってよくあるのかもしれません。しかし、価値観の違いって多かれ少なかれ誰との間にもあると思います。だからこそ、その違いの中でどれだけ相手を思いやれるか。相手のために自分が変わろうと努力したり、お互いに歩み寄ったりしていけるかということが大切なのかなと感じます。冨永TR、女の子の話にはとにかく「共感」が大切です。笑 ランキングについては、考えているうちに「自分の娘に彼氏として連れてきてほしいランキング」になっていました。なので、そちらの結果を発表いたします。
1位 のすけ(1年草住)
2位 りょうや(1年清水)
3位 澤田(2年)
王道なので理由は説明するほどでもないと思いますが…澤田は入部したときから推しメンです。また、りょうやとのすけをはじめ1年生はかわいくて仕方ありません。のすけは特に接していて気持ちのいい人というのが1位の理由です。
Q2.いつもニコニコしていて楽しそうな桃子ですが、蹴球部の活動で一番楽しかった思い出はなんですか?
部活中もそれ以外も、みんなと一緒にいるときは基本「たのし~~」という感じなので自然と笑顔になります。部活中も楽しくて気づいたら口元が緩んでいるのですが、この前りゅういち(3年一木に)「なんで笑ってんの?」とガンを飛ばされてしまったので、気をつけます。ごめん、ちょっと盛りました。とにかくみんなと過ごす些細な日常が楽しいので一番と聞かれるとなかなか難しいです。車で行く遠方での試合も、部活の後大生で食べるお昼ごはんも、みんなにリフティングを教えてもらったことも、練習試合のあとタピオカを飲んだり合宿の夜星を見に行ったことも。あげたらきりがないです。でも一番うれしかったのは、二年生の春休みに同期のみんなが私の誕生日をお祝いしてくれた時でした。みんな、嘘泣きするな!とか言っておしぼりめちゃくちゃ投げてきたけど、あの瞬間が人生でマックスのうれし泣きかな?というくらいほんっとーーーうに嬉しくてすんごい顔してました。ほんとです。お祝いのプレートは私の元へやってくるまでの数十秒の間にケーキが全部食べられていましたが、本当に本当に嬉しかったです。今でもしょっちゅうハイライトにまとめているあの日の動画を見返します。みんなありがとう。
Q3.1年生の新歓期にラクロス部、アイスホッケー部など様々な部活を回ったと聞きましたが、数ある部活の中で蹴球部を選んだ理由はぶっちゃけかっこいい人が多そうだからですか?
この質問、四年間で何十回と聞かれてきました。そのたびに、なんでだろ~と笑ってごまかしてきた気がします。しかし、最後の場であるのでここでは今まで誰にも話したことがなかった本当のことを、、、
と、言いたいところですが、だからか!とみんなが納得するようなすごい理由があったわけではないです。ごめんなさい。
漠然と体育会でマネージャーがしたいと考えていた私は、同じくそう考えていた学科の友達と4人で片っ端から新歓イベントに参加しました。4月は一度もお財布を出さずに毎日夜ご飯を食べていた気がします (笑)そんな時、お花見でサッカー部の先輩方に声をかけられました。グランドで見学や体験もして、サッカー部の組織としての魅力に強く惹かれ直観で入部を決断しました。私は普段一人で知らない世界に飛び込んだりすることがものすごく苦手で、優柔不断、臆病、慎重なタイプです。なぜこの時この決断ができたのか、今でも自分に驚きます。しかし、今思えばこれは必然的な選択でした。それはこの後のダイアリーから少し感じとっていただけるのではないかなと思います。
あ、ひかるさんは間違いなくきっかけの一人です。たくさん良くしてくれてありがとうございました!笑
質問への返答が長くなってしまいましたが、ここからは少しだけ、私が四年間蹴球部でマネージャーとして活動してきて今思うことを書かせていただきます。読みにくい部分もあると思いますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
今、みんなに聞きたいことがあります。
ピッチに立ってボールを蹴ることができない。ゴールを守ることができない。
そんな私は、チームの勝利のために必要な存在であれた瞬間があったでしょうか。
私だからこそ、このチームに何か影響を与えられたことがあったでしょうか。
私がみんなにこの問いを投げかけるのは、私のやりがいはここに繋がっているからです。
この四年間、微力だけど、何も変わらないかもしれないけど、小さなプラスになっていると信じて全ての仕事をこなしてきました。
ピッチに立てなくても、蹴球部に所属している以上チームの“勝利”につながる行動を積み重ねたいという信念は持ち続けてきました。だから、「なんのためにやっているんだろう」と思うことはありませんでした。
それでも、辛い時期はたしかにありました。
「なんで大学生はせっかく遊べるのに忙しい部活でマネージャーをするの?」
こういう質問を投げかけられたとき、胸をはって言い返せない時期もありました。
カテゴリーがCチームまであり、マネージャーも少なかった1年生の頃、9時、13時、15時と3部練をしたり、試合をはしごしたり、GW1日もオフがなくて週7で部活に行くような日常が当たり前でした。そんな中一緒に体育会でマネージャーをしていた学科の友達が次々と部活をやめ、蹴球部でもはるかさんと二人だけになって、とにかく忙しい毎日をこなしながら不安でいっぱいでした。サイレントマジョリティーを聞きながら辞めたいかもしれないって思ったこともありました。でも、本当につらかったのは時間的な忙しさや体力的なきつさではなく、自分自身の存在意義に疑問を感じる瞬間でした。
「私じゃなくてもいいんじゃないか。」「これって誰にでもできることなんじゃないか。」
マネージャーが8人いた時期は特に、私が抜けてもその穴は簡単に埋まるんだろうな。って思うこともありました。もちろん人数が多いからこそ、グランド外の仕事を充実させていこう。とか、今までできなかった色々な企画をやってみたい。と気合いは入っていたけれど、ふと、自分自信の存在意義を疑問に感じる瞬間がありました。
でも、だからこそ、今まで以上に自分なりに考えて一つ一つの行動をもっと工夫しようと思いました。みんなにとっては大したことじゃなくても。
マネージャーの仕事は決まっていません。最低限練習中ボトルがあればそれで成り立ちます。でも逆にやろうと思えばなんでもできる立場です。2時間弱の練習の中だけでも、視野を広げ、先を読んでその環境が選手にとって1番良いものになることを常に考えれば、いくらでもやるべきことがあります。だから、その一つ一つを誰にでもできることではなく自分だから気づけたこと、自分なりに考えて工夫したことであろうと心掛けてきました。
そのためにも、選手と積極的にコミュニケーションをとることはずっと大切にしてきました。みんなを知ることで仕事にも生かせることが多くあったし、もっとみんなが頑張れる環境を作りたいって自分も強く思うようになりました。
今の蹴球部は昔より、選手とスタッフの距離が近くてより一層同じ熱量で、お互いに刺激しあってチームとして戦えていると感じます。選手のみんなが要求してくれることはスタッフとしてすごく嬉しいことです。もっと、こうしてほしいこれをやってほしいと思ったらどんどん言ってほしいと思います。
感謝の言葉をかけてくれる選手、ポカリの濃度や温度が最高!と気の利いた褒め言葉をかけてくれる選手、それと同時に、きっと覚えていないと思うけど1年生のころ喝を入れてくれた先輩や、足りない所ははっきり言ってくれる同期。そういう存在も、みんなが私に蹴球部における存在意義を感じさせてくれました。
もう一つ、私が組織の中にいて感じたことがあります。
今何かの仕事の中心にいる人、部署の上に立っている人、たくさんいると思います。私もこの四年間色々な場面で上に立たせてもらうことがありました。そのたびにその難しさに悩みました。私もうまくいかないことばかりだったのに、偉そうなことを言っているようで申し訳ないですが、その中で感じたことを一つだけ。仕事を割り振ることは放任することと違うと思います。「これをやっておいて!」「この企画をやろう!」と言って終わるのと、依頼や提案をしたあと途中経過を見守りながら声をかけたり、一緒にゴールに向かって考えたり、はじめに少し材料を用意して置いたり。指示を出すだけで一番楽なポジションに見えるかもしれないけど、上に立つことは一番大変だと思います。見ているだけ、言うだけというのは無責任だと思います。上に立つ人がどう関わるかによって、その仕事や組織の動き方や全体の雰囲気はどんどんいい方向に変えられると思います。うまく伝えることができませんが、一部の人にゆだねたりせずに一人一人が責任をもって積極的に関わって、全員で今よりも一層素晴らしいチームをつくりあげていってほしいです。
今シーズン、チームの目標を達成することはできず、結果も本当に悔しいものとなりました。このことについては、ここでこの一言で片づけてしまうことはできません。しかし、その過程にあった、みんなのがむしゃらにがんばる姿は本当に素敵で素晴らしい。ということをみんなに伝えたいです。私はこの四年間、何度もみんなのその姿に救われました。どんなに自分の進路との両立がきつくても、隣を見れば週6で練習して試合に出ながら辛い姿一つ見せずに当たり前のように両立しているみんながいました。そんなの頑張ろうと思わないわけがありませんでした。
四年間ずっと自分の選択に自信を持てたわけではなかったけれど、今は胸を張って言えます。東京学芸大学蹴球部に入ってよかったです。四年前の私、ありがとう。
悩んでいた時、大好きな友達から教えてもらった言葉があります。
「大切なのはどんな選択をするかじゃない。自分が選択した人生を強く生きるかどうか、ただそれだけだ。」
私はこれを達成できたと言い切ることができます。ここでの四年間の中で本当に多くのかけがえのないものを得ました。関わってくださった全ての方に心から感謝申し上げます。
最後に、感謝のメッセージを書かせてください。
同期のみんな
サッカーのことを何も知らないちゃらんぽらんな私が急に1人で飛び込んだのに、分け隔てなさすぎるくらい仲良くしてくれてありがとう。マネージャーが1人だけでもみんながいたから寂しくなかったです。グランドに行けば「今日コンディション悪くね?」「太った?」と散々言われましたが、学年ミーティングでは私のしょうもない発言にもちゃんと耳を傾けてくれたりするこの学年が好きでした。間違いなくみんなが同期だから私はここまで続けてくることができました。
後輩のみんな
一年生、氷を学校から持って行ってくれたり、荷物の確認をこんなにまめにしっかりしてくれた学年は初めてでした。みんなが四年生になったときの蹴球部が楽しみで仕方ありません。二年生、個性が強い人が多い印象だけど人一倍サッカーに対してアツくて自分をしっかり持っているみんながこれからもピッチで活躍する姿をずっと応援しています。三年生、まさか後輩にももちゃんと呼ばれることになるなんて思わなかったけど、そんなみんなが可愛くて仕方ありませんでした。四年生は本当に辛いことも多いと思うけど同期や後輩を大切にして後悔のないようにやりきってください。心から応援しています。
そしてマネージャーのみんな
まほちゃん、みゆきちゃん
2人は私のマネージャー生活、1番長い時間を過ごした2人です。なほちゃんを含め3年生の3人が入部してくれて初めて後輩ができた時すごく嬉しかったです。2年間もマネージャーの最上級生としての期間があったのに、全然ちゃんとした姿を見せられませんでした。本当に申し訳ないです。私がすぐバタバタしてしまっても、2人がいつも落ち着いていてくれたから、何度も助けられました。本当にありがとう。
あかねちゃん、ゆりちゃん、みどりちゃん
下の学年から、積極的に意見を言ってくれる姿勢が本当に助かっていたし、嬉しかったです。1.2年生の時からこんなにチームのことを真剣に考えられる皆なら、さらによりよい集団を作っていけると思います。期待しています。
ここでは伝えきれないくらい色々溢れてくるのでまた別の形でまた改めて伝えたいと思います。みんなが後輩で本当に幸せでした。寂しいのでマネージャー会するときは誘ってください😢力になれることがあるか分からないけど、いつでも連絡してください!
最後にひかりさん、はるかさん、よっしーさん
ひかりさんが引退されるときに言われた「ももこちゃんの引退試合楽しみだなあ」という言葉と、はるかさんと新体制について話し合ったとき言われた「ももこちゃんのこと本当に信頼してるよ」という言葉がずっと頭の中にありました。三人の先輩方の背中は偉大すぎて追いつくことはできなかったと思いますが、私なりに最後まで頑張ります。卒業してからもたくさん話を聞いてくださったり、試合を観に来てくださって本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
それでは最後に、今年はキャプテンマークをつけることも多くどんな状況でも誰よりも声を出しチームを鼓舞し続け先頭に立って戦ってきた海里に質問をして終わります。
Q1.海里といえば誰も思いつかないようなあだ名をつける名人で、新作がでるのをいつも楽しみにしていました。来年からの学級経営の際、児童と距離を縮める上でぜひ参考にさせてもらいたいので、素敵なあだ名をつける極意を教えてください。あと、一番お気に入りのあだ名はなんですか。
Q2.「ゆっけじゃんすーぷ」や「げ〜」らとともに髪について悩んでいるようですが、女の子の好きな髪型について教えてください。髪型以外にも、タイプや仕草など女の子に求める理想があればぜひ教えてください。
Q3. 色摩雄貴選手と入学前からニコイチ兼相棒兼お世話係として一緒にいるイメージが強いですが、そんな彼との一番の思い出はなんですか。また、彼の好きなところを教えてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
竹下桃子
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