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卒業Diary.5 最上達也

平素は東京学芸大学蹴球部にご理解ご協力頂きありがとうございます。4年A類保健体育選修の最上達也です。


軒並みかもしれませんが、卒業ダイアリーの時期が来るのはあっという間だなと感じています。本当に引退するの?ってリトル最上に問いかけても「いや、まだやるっしょ」くらいに僕は引退したくないです。「もがらもがら」と言ってくる五十嵐や、「もげもげ〜」と言ってくる新井太陽も思い出になるのかと考えると感慨深いです。



またこの場をお借りして、東京学芸大学蹴球部へご尽力頂いた全ての方々へ感謝を申し上げます。この4年間何不自由なくサッカーをして来れました。本当にありがとうございます。そして、これからも続く蹴球部の為に私たちを含め、OBが思いやりを持ってサポートしていければと思います。




それではまず、僕とニコイチである小野隼平からの愛のある質問に答えていきたいと思います。


1.私と地元が一緒でリンゴ王子の最上くん。青森なぞかけをどうぞ!!


A.さすがおのしゅん。僕をここぞとばかりに試してきます。それではさっそく青森が誇る名産品、りんごでかけていきたいと思います。


「真っ赤に実ったりんご」とかけまして、「大生の小鉢は必ずオクラの小野」と解きます。

その心はどちらも秋(飽き)が来るでしょう…。もがっちです!


オクラは血糖値を下げたり、疲労回復に効果があったりして、非常に優秀な野菜です。そんなオクラを飽きが来てもなお選ぶ健康志向で良い子のおのしゅんには、秋ではなく、春が来て欲しい…。


2.後輩に慕われているというよりかは、後輩を慕っているイメージが強いですが、今後の注目選手(サッカーではなくプライベート)とその理由をお願いします!!


A.確かに僕は、時に後輩にも敬語を使うし、あんまり命令する事もないのですが、僕のポリシーとして1人の人をリスペクトして物事を考えたいと思うから、そうなってると言えます。

僕の注目選手は「かわし」こと川島孝介選手です。僕の事は意味もなくもがと呼びすてするし、いきなり電話かけてきて夜飯行こや!って誘ってくるし、普通に土足で人んち上がってくるぐらいにはしっかり舐められていますが仲良しです。たまに僕のこと褒めるんですけど、彼は落として落として上げるが上手いので、そのテクニックをプライベートにも存分に発揮してるんだと思うとこれから伸び代しかないですよね!

こんな事言ってるけど、サッカーに関しては本当に真面目なんです。その気持ち忘れるなよ。


あとおまけで、内海大河こと「てぃぐれ」にも触れておきたいんですけど、よくトレセンで切磋琢磨したよね。彼の事はなんでも分かるから言わせてもらうと、筋トレはしてるし、運転も出来るし、モノマネ上手いし、あとは行動力だけなんだよね、てぃぐれくん。困ったら先輩を頼るんだよ。


3.恋愛気質で暇さえあればNetflixやAbemaTVで恋愛リアリティーショーを見ている最上ですが、4年間で一度も彼女が出来ていません!ここで自分の取扱説明書(トリセツ)をお願いします!


A.では聴いてください、最上モガで『トリセツ』

♪この度はこんな私を選んでくれてどうもありがとう。

ご使用の前にこの取扱説明書をよく読んで

ずっと正しく優しく扱ってね。

一点物につき返品交換は受け付けません。

ご了承ください。


テラハが観たくなる時があります。

次の日9時練でも

なのに休みだった時は怒ります。

ちゃんとしてよね(Netflixさん4週に1週休みはキツい、待てない)

でもそんな時は次の日

火曜22時の恋ステ観る(AbemaTVはオオカミくんや今日好きもあるので結構好きです)


全くトリセツになってないと気づきましたが、この良いテンポを乱すわけにはいかないのでスルーします。これまで数々の恋愛リアリティーショーを観てきましたが、そのきっかけとなる恋ステを薦めてきたのは小野です。ちなみに4年間で1度も彼女が出来ていないとありますが、こちらは最近お相手が見つかりましたので、訂正及び報告とさせて頂きます。



質問というか要求に答えるのに一苦労でした…。これが彼と一緒にいる時はずっと続くので、頭の回転を早くしたいと思う人は彼に近づいてみるといいです。ニヤニヤしてボケを要求してきますよ。

ではそろそろタイトルにもある「プライド」について書いていきたいと思います!


まず僕がどんなサッカー人生を歩んできたか。僕は幼稚園からサッカーを始めて、大学まで18年間サッカーをしてきました。所属したチームとしては筒井りんご幼稚園のサッカースクール、筒井南小SSS、青森FCジュニアユース、青森高校サッカー部、そして東京学芸大学蹴球部です。これまで、たくさんの人たちとサッカーを通して出会ってきました。その出会いどれもが僕にとっては宝物で、またいつかその人たちとボールを蹴れたらいいなと思っています。


このように、高校まで青森市内で暮らしてきて、小学校と高校ではキャプテンを務めることもあり、ある程度自分の実力に自信を持ってサッカーをしていました。自分が試合で1番輝くんだと、点を取ってチームを勝たせるんだと常に意気込んで試合に臨む日々です。お父さんは僕の試合を毎回録画してくれて、家に帰って晩ごはんを食べながらその日の試合をテレビで見るという習慣があり、僕がサッカーに全力で取り組めるようにとてもサポートしてもらいました。そりゃあ楽しいです。本当にサッカーが楽しかったです!


そうして、大学進学を機に上京しました。青森で育まれた絶対的自信、プライドを内に秘めて。早く大学サッカーがしたくてたまりませんでした。


そして、いつかは関東リーグに出てゴールを決める、そんな事を想像しながら始まった蹴球部での活動。最初は慣れないからか、あんまり上手くプレー出来ない日々でしたが、僕にはなんてったって青森でやってきた自信があるんだから、そう自分に言い聞かせてサッカーをしていました。




それでもなお、上手くいかない日々。公式戦に絡むどころかポジションの序列は1番下でした。そこで考えたのは、自分のサッカーがこのチームに合っていないということです。今となってはこの考えは逃げです。当時の僕は、様々な理由を付けてこの状況を認めないようにしていました。あえて言うなら非常にダサい。先輩にアドバイスをもらったり、同期、後輩に叱咤激励をしてもらって、気持ちを改めるチャンスは山ほどありました。それでもプライドが邪魔をして、自分の都合の良い解釈で、それらの言葉を鵜呑みにしていました。

ある時、トップチームの先輩に「お前のテクニックは全然上でやれるもの持ってるんだから、あとは周りの声聞いて、ちゃんと守れるようになればいけるぞ」って言ってもらえて、それはとても支えになる言葉でした。しかし、それも気がつけば「テクニックは持ってるんだから」という前半部分しか、自分の中に残っていなかったんです。自分の弱点を認められないという事は、本当に人の成長を止める、むしろ衰退させていくと言っても過言ではないと肌で感じました。


そして気づいたら3年のシーズンが終わっていました。関東リーグアイリーグには選手として1度も関わらずに3年が終わりました。同じ時期に入部した同期が関東リーグに出て、トップチームに上がって、アイリーグに出て、自分はそのメンバーにすら入らない。何それって思いました。サッカーやってる意味あるの?って恥ずかしくなりました。入学当初の意気込みはこれっぽっちも残っていませんでした。


そして迎えた3年の長期オフ。青森に帰って、両親と話して、サッカー全然上手くいってないんだって初めて言いました。サッカーを楽しんでいる姿しか知らない親に、サッカーが嫌いになりそうだって伝えるのは本当に人生で1番心が痛かったです。辞めてもいいって言ってたかもしれません。


でも、そんな僕に両親は前向きになれる言葉を掛けてくれました。具体的な言葉は感情的になり過ぎて覚えていませんが、僕がこれまで苦しくて、でもどうしても破れなかった心の壁を、ぶち抜いてくれたのは確かです。これまで、ちゃんと向き合えているようで向き合えていなかった両親と、これを機に少し近づけた気がします。本当にこれまで色んな面でサポートし尽くしてくれてありがとうございました。そして、東京に戻る時にはこれまで僕を縛っていたプライドなんてものは消え去りました。


そして迎えたラストシーズン。リーグ開幕前にこんなに気持ちが高ぶるのは久しぶりでした。プレシーズンは自分に出来るプレーを常に全力でやったし、周りとどうやったら共存できるか考えてプレーしました。ポジションもサイドからFWに変わり、チームの最前線でボールを追いかける。マイボールになったら裏に走って競ってゴールを狙う。全てが上手くいく訳はないのを承知で走り続ける。今までプレーでチームに貢献出来なかった分、4年分の思いをぶつけるには絶好のポジションでした。


シーズンが始まり、初戦はなんとかベンチに入ることが出来て、そこから徐々に出場時間も増えてスタメンの試合もありました。結果的には、前期全試合に出場して1得点。リーグ順位は2位。FWとしてゴールで貢献した試合は1試合しかなかったけど、自分の全力を注げた前期でした。自主トレの部分も、自分の為ではあるけど、自分が強くなってそれが試合中の少しのキープに繋がったり、カウンターを阻止する事でみんなが楽になると考えたら、とても頑張れました。とにかくめちゃくちゃ楽しかった。本当にサッカーが楽しかった。


その勢いのまま、中断期間のトラムカップでは、最終日の慶應義塾大戦で勝ち越しゴールを決める事が出来ました。出場前には小野と陸也が背中を押してくれて、ゴールを決めた後、真っ先に慎也はヘッドロックしてくれて、ベンチに走っていく間にみんなが僕に集まって飛びかかってくる。俊太朗はスプリントしてベンチ近くの水飲みに来てくれたし、ふじは飛び乗ってくれて、創太は首しめてくれたし、寅は昨日のバー当ての成果だと言い張る。みんなの愛を感じて、めちゃくちゃ嬉しかったです。ウッチーあそこでパスしてくれてありがとう。


試合後、興奮冷めやらぬままある事を考えていました。このチームの為に点を取りたい、このチームに全てを捧げたいという感情が湧いてきて、これは自己犠牲なのか?でも犠牲にしてるというよりもポジティブな感情だなと。前期通しても同じような事を考えていて、今回のゴールで確信に変わりました。新しく生まれた"プライド"です。今まで持っていた独りよがりなプライドではなく、僕を支えてくれる皆がいてこその"プライド"です。3年間何もしていなかったような自分がラストシーズンでこんなに試合に出れたのも、蹴球部の皆が僕を支えてくれていたからです。


それでも、慢心してはいけないのは変わらないのです。後期はあまり試合に絡めていません。本当に悔しくて、力になれない自分がもどかしいです。でも、僕には支えてくれる人たちのために試合に出なければならない責任があります。何が何でも残りの試合ではゴールを決めて、感謝の気持ちを表したいと思います。


では、最後に新潟が生んだクールビューティー長谷川将平くんに質問です。


1.世界中の国名と首都が言えるという特技を持つハセくんの、お気に入り首都名とその理由を教えて

2.常に冷静沈着なハセくんは試合前にルーティンとかあるんですか?

3.ハセくんがもしハセちゃんだったら蹴球部の中では誰推しですか?


どんな回答があるか楽しみです!乞うご期待!



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