Vol.27「自分について考える」3年立石爽志
今回初めてダイアリーを担当させていただく、生涯スポーツコース3年、立石爽志です。
前回の俊太郎(2年岩田)から武者修行から帰ってきた、とありましたが、昨年の12月から今年の8月末まで、大学を休学、蹴球部を休部し、タイでサッカーをしていました。下部リーグではありますが、一応プロ契約という形です。
蹴球部に所属しながらも、海外に出てサッカーをできたこと、また9ヶ月の間、部を離れていた僕を快く受け入れてくれたこと、部員のみんなには本当に感謝しています。ありがとうございます。
今回は、タイ生活を経て得たもの、ラストシーズンに向けて、について書きたいと思います。
今回の9ヶ月間で私は、サッカー選手としても、人としても、自分についてより一層考え、少しずつですが自身を客観的に見られるようになりました。これが大きな変化だと思います。
もともと私は、直面している物事に対して、比較的考えることができる人間だと自負していましたが、その反面、自分を客観視することができない人間だとも思っていました。
この人間性は改めて考えても本当に良いことはなくて、何か問題などに直面した場合、それなりにものごとは考えられるが、そもそもが主観的に見過ぎている(もっといえば自分に甘い)ため、自分に向けるべきベクトルを自分に向けられず、根本的な解決にはならないということが、今思うと多くありました。
しかし、タイはこれでは、通用しませんでした。
プロ契約ということは、私に値段がつき、それだけのプレー、結果を求められます。
外国人枠で入っているため、扱いはある意味特別で、負ければ批判されるのは私たち外国人です。
そんな中、解決策は自分の中にしかありませんでした。
どうすればチームの勝利に貢献できるのか、そもそも自分自身がチームでどうあれば生き残れるのか、自分へベクトルを向け続けました。
この経験ができたことで、今は自身に新しい要素を取り入れることが不安でも面倒でもなく、客観的な観点から、生き残るための希望だと思えるようになったと思います。
また、マイナーなサッカーリーグでプレーするという人生(9ヶ月ですが)を経験したことで、今後私がサッカーを続けた場合の未来も客観的に考えることができるようになりました。
人は自分の経験がない、まだ見ぬ未来に対しては願望を加味しすぎてしまったり、極端に悪く想像してしまいがちだと思います。
私は今回、プロという世界に身を置いたからこそ、いい意味で現実が見られたし、サッカーを諦めない人生設計は可能だと確信を持つことができました。
これは短絡的に、プロとして通用するからサッカーで生きていけるだろう、という考えからきたものではありません。
サッカーを優先しつつも、他の分野への経験、様々なスキルの習得、更にはセカンドキャリアへの準備をしながら生きていけるだろう、という気づきからです。
サッカーを続けていくことに対し、将来への不安から諦めてしまう人が多い中、やりたいことをまず第一に考えられるのではないか、という気づきができたのは、自分と向き合い、考え、調べた中でとても大きな発見の一つでした。
このように、9ヶ月間、タイで生活、サッカーをしたことで、自分について考えること、客観的に自分をとらえることができました。
今回の経験が私にきっかけをくれました。
この文が誰かのきっかけになると嬉しいです。
最後になりましたが、大学ラストシーズンに向けて。
これまでの大学サッカー、1、2年ではそれぞれシーズン初めに肩の脱臼手術をし、3年はタイにいたため、大学サッカーをあまり深く味わえていません。
ぜひ、大学サッカーでしか味わえないことを堪能したいです。
部員からの応援、部員への応援、部活組織の運営。
きっと挙げたらキリがないと思いますが、純粋に楽しむ気持ちで、大学サッカーラスト一年を過ごしたいと思います。
もちろん、関東2部優勝しましょう。
次回は、まともな会話が成り立たない、2年内海大河選手です。
楽しみにしています。
最後までお付き合いありがとうございましたたt。
今後とも応援よろしくお願いいたします!
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